成長ホルモン療法はいつまで?終わりは?

先が見えにくい低身長という状況から一転、成長ホルモン療法が始まると普段の生活の改善から通院や毎日の注射など大忙しです。それでも<きっと身長が伸びていく>という希望が前にあるのは親子とも嬉しい限りです。しかし、この成長ホルモン療法がずっと続くわけではありません。何かしらの原因で成長ホルモンの分泌が少ないのだから、ずっと投薬が出来るだろうと思いたいのですが、成長ホルモン療法に終わりがくる日がやってくるのです。

 

成長ホルモン療法が終わる日

低身長の診断を早期に受けた方が良いというのは、成長ホルモン療法を受けたとしてもその治療が終わる日が来るからです。成長ホルモン療法は成長期の早期であればあるほど効果が期待でき、思春期を迎えると伸びはラストスパート的なところまでです。伸びが悪くなったり、骨年齢が男子17歳以上女子15歳以上という効果が期待できないというところまでくると、せっかく成長ホルモン療法のための特定疾患受給を受けても継続不可能になります。つまり、高額な成長ホルモンですから、その時点で成長ホルモン療法が終わる日ということになります。さらに小児特定疾患を受給して治療した場合は、18歳までが治療対象になります。成長ホルモンの分泌が足りないといって、いつまでも投与出来るものではないのです。

 

身長は人並みにまで伸びるところまで治療できる?

低身長から身長が伸びる可能性がある治療ができるとあれば「ここから人並みの身長へ!」と力が入ります。ところが、成長ホルモン療法は現代の子供たちの標準身長までは面倒を見てくれません。「それじゃ低身長の治療の意味があるの?」と思いたくもなりますが、規定は男子156.4cm、女子145.4cmです。終了基準の身長では、男子などは現代女性の身長にも満たないところでしょう。これは「標準身長まで」ではなく「最低限の身長まで」ということだからです。

もっと続ければ、もうちょっと伸びるかもしれない。あと1cmでも2cmでもいいから伸ばしてあげたいと思うのが親心ですが、この身長に差し掛かると終了となります。そこで「その身長にならなければ、成長ホルモン治療が受けられるのでしょう?」と身長を誤魔化しながら治療を受ける人もいます。病院で身長を測る時に少しヒザを曲げてみたりと苦心惨憺。ところがここにも落とし穴があって「伸びが悪い(規定は一年間に3cm以上)と、効果がないとなって成長ホルモン治療は終了になる」というところに引っかかります。

どちらにしても、現代の子供の標準身長までは治療は受けられないということなのです。

 

成長ホルモン療法が終わってもー高額医療費

家庭で資金的にゆとりがあるならば、高額医療費ということで後から戻ってくるのを期待して治療を受けることもできます。が、これは大抵のご家庭では現実的ではないようですね。やはり小児慢性特定疾患を受給して成長ホルモン治療をしていくのが理想ですから、早めの対応とスタートがカギですね。

 

成長ホルモン療法が終わってもー生活の中で努力していく

成長ホルモン療法が終っても、医師の計算よりも過剰に成長ホルモンを投与していくと、身長が伸びるというよりアゴなどが伸びてしまったりと、アンバランスな体型になってきます。成長ホルモン療法にしがみつこうとする親御さんには医師から注意される事項です。

それよりも切り替えて、もっと身体を作っていき、貧弱さなどを払拭。健康的な身体作りと共に、成長ホルモンが分泌されやすい生活を心がけていきます。そもそも成長ホルモンは大人になっても必要なものなので、生活の中で努力していくことは決して身長に限らず無駄にはならないのです。