成長ホルモン分泌不全とは?

低身長が気になって調べ始めると必ず「成長ホルモン」という言葉に遭遇します。文字からして、どうやら子供が成長するのに必要なホルモンなのだろうとは予測がつきますよね。では、成長ホルモンとは本当はどういったものでしょうか。「成長ホルモン分泌不全」となると、この成長に必要なホルモンが出てない?と思ってちょっと今後の子供の成長に不安を感じたりするかもしれません。成長ホルモン分泌不全とはどのような状態で、どのような対処が必要なのでしょうか。

 

成長ホルモンとは?

低身長が気になって調べると「成長ホルモン」という言葉に遭遇します。低身長は「成長ホルモンが不足しているのでは?」という記述があると気になりますね。そもそも成長ホルモンとはどのようなものでしょうか。どういった働きをして、どのように必要なのでしょうか。

成長ホルモン、正確には「ヒト成長ホルモン」といいます。主として脳下垂体を中心にして甲状腺などから分泌されます。分泌される成長ホルモンは、骨を形成する軟骨部分に働きかけて伸ばしていく働きがあるので「骨が伸びる=身長が伸びる」というところから身長について重要な働きがあるといえます。他には代謝を促進する働きもあり、糖や脂質の代謝、タンパク質の合成などにも役立っています。つまり、成長を促進する「成長促進作用」と、代謝調整して健康な身体を維持する「代謝調整作用」があるのです。脂肪の分解やたんぱく質の合成は、成長期だけでなく大人にも必要とされていることから、成長ホルモンが子供にだけ必要なものではないという見解もあります。

 

成長ホルモン分泌不全とは?

「成長ホルモン分泌不全」とは脳下垂体などから分泌される成長ホルモンが正常に分泌されず不足する状態をいいます。脳下垂体の腫瘍などから分泌不足が予想されたりもしますが、分泌される指令系統が複雑なメカニズムになっているので、必ずしも脳下垂体だけの異常とは限りません。

身長への影響が大きいことから、成長ホルモン分泌不全低身長症と一緒に医師に告げられることが多いですね。分泌程度により重症・中等症・軽症と分けられたりもします。成長ホルモン分泌不全が重症の場合には、性腺刺激ホルモンも不足していることもあり、男性ホルモン・女性ホルモンの分泌不足で中性的なイメージに見えることがあります。

 

成長ホルモン分泌不全と低身長

成長ホルモン分泌不全低身長症には原因不明の特発性のものと、基礎疾患などが原因のもの、遺伝性のものなどもあります。この中で一番多いのが原因不明の特発性のものです。原因に心当たりがなくても、出産時から成長が標準に追いつく傾向がなかったり、幼児で身長の伸びが母子手帳の成長曲線から外れる場合には早めに小児内分泌専門医に診てもらいましょう。成長ホルモン分泌不全となったら、なるべく早くに成長ホルモンの投与する「成長ホルモン療法」を受けたいものです。脳下垂体や甲状腺などに異常が認められなくても、成長ホルモン分泌不全による低身長であれば、検査によって分かる成長ホルモンの分泌の程度によって治療への道が開けます。