マイナス(-)2SDとはなに?

低身長を意識しだすと「-2SD」とか「-1SD」とか単語を耳にします。ちょっと聞いただけでは、それは何の記号で、何の意味で、子供のどういった状況を表しているのか分かりません。子供が低身長かもしれないという不安な時に、分からない単語がたくさんでてくると不安が増長されがちです。親が不安に思っていると、子供はそれとなくそれを察して不安になるものです。そこで、低身長について分からない単語や意味があれば、それを克服して状況を把握し、確信を持って子供の手をとり治療にのぞんでいきたいところです。

 

-2SDとは何に書かれているの?

漠然と「-2SD」と言われても、ちょっとピンとこないですね。これは成長曲線というグラフに描かれた曲線のうち、一番下の曲線を-2SDといます。成長曲線は子供の身長体重を性別や年齢月齢別に描かれていて、我が子の性別年齢に合った部分をチェックします。できればマメに身長体重を測ってみて、成長曲線に書き込んでみましょう。

一番下の曲線は-2SDですが、これは、統計学的に「100人の子供のグループがあったとして、前から3番目までという3パーセントタイル」ということです。理論的な「低身長」ということになります。

 

-2SD線上と線の下

低身長かもしれない、となった時には、この-2SDという曲線は重要な意味を持ってきます。「真ん中の標準0SDが重要ではないの?」と思われがちですが、実はその帯に入っていればそう問題はなく、真ん中の0SD線上でなくても全く問題がありません。

しかし、-2SDの線は意味合いがちょっと違ってきます。-2SDの曲線にかかっているということは低身長を意味します。そして、その曲線から下に外れていくということは「低身長症」の疑いが濃いということになります。その後、成長ホルモンが正常に分泌しているのか、他の病気が隠れていないかを検査し探し治療していくことになります。

逆に、-2SDの線上に着かず離れずの場合は、とっても微妙です。成長曲線は、その曲線の標準であれ上下であれ、着かず離れず沿って成長することで「その子なりの成長をたどっている」と判断されます。低身長症の検査のタイミングは、他の要素が見当たらない限り、この-2SDの曲線にかかっていると言っても過言ではありません

成長曲線に書き込まれた我が子の曲線は、その成長の記念であると同時に、低身長の見極めと治療の鍵なのです。

 

病気の発見にも役立つ

他の子供と一緒に歩いているところを見て、うちの子は背が低いなと思ったら成長曲線グラフに記入してみましょう。できれば、その時だけではなく、継続して曲線を作っていくことをオススメします。低身長はやっと-2SDに沿っているかと思うと、そこから離れてしまう現象が後に起こってしまったりします。また急に離れてしまうことによって、違う病気が隠れていることを発見できることもあります。「うちの子に限って病気なんて」と思うのではなく「病気を見つけよう」というのでもなく、「病気が何もないのを確認しよう」という意味も考えてみましょう。