低身長症だとどうしたら分かる?

「低身長症」と聞くと、身長が低い子供の親御さんはドキッとするでしょう。「うちの子にかぎって・・・でもちょっと小さいし」と思われる方も多いです。しかし低身長症というのは、ちょっと背が小さいというだけではないので、むやみに心配するところではありません。ただし、小学生が背の順にならんで一番前あたりの身長で、学年を2つくらい下に見られるほど小さく、体格が幼児のような中性的であったりする場合は、身長をマメに測って正常な範囲か注意してみましょう。

 

低身長とは?

では、どういった状態が低身長とよばれるのでしょうか。実際的には同性同年齢の子供の平均身長と比べて、身長がとても低く、成長速度も遅い場合を言います。それをデータ化してハッキリさせるのが、成長曲線というもので、グラフに身長の軸と標準とその前後のグラフ線が書かれています。ここに実際の身長を書き込んでいきます。

成長曲線は男子と女子と分かれています。5本のグラフ線が書かれていて、上から+2SD、+1SD、平均、-1SD、-2SDとなっています。よく「平均の線に入ってない」と慌てる親御さんがいますが、それでは低身長とはいえません。子供の成長は色々なので、もちろん幅をちゃんと取ってあって、+2SD~-2SDの中に入れば標準なのです。標準の中でちょっと大きめ、ちょっと小さめということがわかるのですね。

ところが、低身長となるとそうはいきません。-2SDの線を下回ってしまったりします。ここまでくると低身長で、「もしかして低身長症かも」ということを視野に入れていきましょう。-2SD着かず離れずならばセーフですが、この線から大きく離れていく兆候がみられると、低身長症の検査の対象になります。

 

すごく伸び始めたから低身長症の心配はないのか?

低身長かな?と思ったのに急激に伸び始めた!となったらもう大喜びでしょう。しかし実は、まだ思春期に当たる年齢になっていないのに急激な伸びを見せる時は要注意なんです。思春期早発症といって、早くに思春期を迎えてしまうということがあります。思春期は身長がぐっと伸びる時期でもありますが、同時に最終身長に向けたラストスパートというところ。本来なら思春期までによく身長を伸ばしておいてラストスパートを迎えるところを、いきなりラストスパートですから、やはり最終的には低身長となってしまいます。この兆候が客観的なデータとして見ることができるのが成長曲線グラフです。グラフの線から下にずれて行くのも問題ですが、急に上に伸びてしまうのは思春期早発症を疑った方が良いでしょう。

 

低身長症だとどうしたら分かる?

低身長症かもしれないと思ったら、まずは子どもの身長の推移が分かるものを用意します。できれば生まれた時の記録から、その後の身長体重の記録があると良いでしょう。すでに小学生になっている場合は健康診断などでも身長体重は測っていると思います。データーを持って専門医がいる病院へ行きましょう。そこで血液や尿、手の骨のレントゲンなどを撮ったり、もしくは他の病気が隠れていないかなどを診察します。血液や尿中には、身長を伸ばすのに大切な成長ホルモンが分泌されているかどうか、ということが分かる成分を発見することができます。大抵は記載している成長曲線で低身長かどうかのおおよその判断がつきますが、検査後低身長症かどうかということの結果が出ます。