SGA性低身長症とは?

赤ちゃんが生まれる際には、お腹にいた期間というのは大切な時間になります。胎内で基本的な生きる機能が作られてこの世に生まれるからです。よく「赤ちゃんは小さく産んで大きく育てる」と言われますが、それは産む母親の負担や産まれる際の酸欠のリスクを少なくするためで、在胎週数が少ないと色々な支障がでてきます。ところが子供も色々で、お腹にいた期間に相当する身長体重よりも小さく産まれる子もいます。

もちろん小さく産まれても大きく育つ子供は大勢います。問題は、成長しても追いつかない場合です。

 

SGA性低身長症とは?

SGA、という言葉はほとんどの親御さんには聞きなれない言葉でしょう。これは英語で「Small for Gestational Age」の略で、意味は直訳で「妊娠期間に比べて小さい」ということになります。

通常は臨月まで待って生まれた子は標準体重標準身長で、それよりも在胎週数が足りずに産まれると低体重低身長児であったりします。しかし、在胎週数に相当せずに身長体重が小さく産まれた場合で、100人中小さい方から10番目以内に入るとSGAです。この中で9割は2~3歳までに成長が追いつき問題がありませんが、追いつかない場合はSGA性低身長が疑われることになります。

SGAの原因としては、母体や胎盤に原因があったり、胎児自身や遺伝が原因であることもあります。色々な要素が重なった原因であるとも考えられています。

 

SGA性低身長症かもしれない?どうしたら分かるのか?

「そういえば、生まれた時から小さかったかもしれない」と気がついた方もいらっしゃるでしょう。周囲は「そのうち伸びる時期がくるよ」などと言う人もいるでしょうが、親からすれば心配の一因です。そこで、SGA性低身長症かどうかを専門医に診てもらいましょう。母子手帳には出生時の記録や、健診の記録が残っていると思います。その他に1年間でどれだけ伸びているのか、身長が標準からどれだけ離れているかを成長曲線のグラフに記入します。ここで、標準に近いところで曲線から離れずに成長しているならば杞憂かもしれません。が、一番下の曲線に近い場合や、曲線とは違う線を描いている場合は、母子手帳とグラフを持参して医師の診察を受けます。血液検査や尿検査、手のレントゲンなどの検査をして資料を元に診断されます。

 

最終身長に影響はあるのか

今は小さいかもしれないけど、最終身長には影響がそれほどないのではないか?と楽観してよいのか迷うところです。というのは、小さく生まれた赤ちゃんでも10人に9人は周囲のお子さんと同じように成長し始めるからです。でももしも、成長曲線の-2SDの線から外れるようでしたら、そのままでは成長期を迎えても背が低く、成人になり最終身長になっても背が低いままということが予測されます。

 

昔は未熟児と呼ばれていました

赤ちゃんは必ずしも標準を辿るものではなく、色々な原因で小さく生まれたりします。昔は出生体重が2500g未満であると未熟児と呼ばれていました。胎内週数が明らかに足りない場合は呼吸が満足にできないことも多く、保育器などに入るのが一般的でした。現在はお腹に居る期間のわりには小さい場合はSGA児と呼ばれています。

 

SGA性低身長症の対処

幼児期早期に診断がつくことが望ましいです。早期に適切な治療を受けることができれば、将来通常の身長を手に入れることも期待できるからです。出産時の体重が思いのほか小さいとなったら、注意して経過をみてくことが大切です。

「幼児になっても追いつくことができない」となったら、すぐに成長ホルモン治療のための検査を受けて処方してもらいましょう。小児内分泌科があれば良いのですが、なくても連携してくれる医師がいる病院や、成長ホルモンを処方可能な病院であればOKです。症例が少ないので、専門医でない場合は、親のほうもある程度の知識が必要だと思います。