心臓や腎臓など臓器の異常も原因に

子供は皆それぞれで、その成長の仕方は様々です。小さいイメージがあった他人の子が久々に会ったらスゴく大きくなっていたり、逆に大柄に思えていた子がそうでもなかったり。保健的にもその幅というのをちゃんと見ていて、成長曲線グラフを見ると服で言えばSSサイズからLLサイズまで豊富です。身長を医学的に見ると、サイズがある程度どうであれ、その成長の波に乗っかっていれば、とりあえず良しとするところがあります。

この成長曲線が大切だというのは、その身長の伸びの裏に<ただ身長が伸びない>という現象だけではなく、重大な病気が隠されている場合があるからです。

 

低身長の裏に病気が隠されているかも

身長が順調に伸びて行くためには色々な要素が必要ですが、栄養という面はとても大切な一つです。子供の身長を伸ばしたいと思っている親御さんは、きっと食生活でも気を配っていることでしょう。ところが、栄養をどんなに気を配っても、内臓疾患などがあると入ってきた食物を栄養として吸収がなかなかできなくなります。

栄養が吸収されにくいだけでなく、心臓や肝臓腎臓などに異常があると、成長促進作用があるソマトメジンなどが分泌されにくくなります。また、小児ガンなどがあると成長ホルモンなどを分泌する甲状腺などが、放射線治療などで影響を受けたりもします。

低身長は、ただ単に「身長が低い」というだけでなく、なぜ身長が伸びないのかという理由の中に思いがけない病気を早期発見する機会になったりもします。身長が低いというだけでは命に関わるものではありませんが、臓器の異常は将来にわたって深刻なことが多いですね。成長ホルモン治療を受けるという目的だけでなく、血液検査の結果などにも注目していきたいところです。

 

血液検査と尿検査

普通の健康診断でさえ受ける血液検査と尿検査。実はこれが臓器の異常を見つける大切な検査です。身長が伸びない理由を追うために、成長ホルモンが分泌されているかというような血液検査の検査内容も大切ですが、心臓・腎臓・肝臓・腸などに異常がないかも調べる事ができます。成長ホルモン分泌の前に、医師はまずそこから原因を消去していくので、大切な臓器ですからきちんと説明を聞いておきましょう。

血液検査では、成長に関わるホルモンとして甲状腺ホルモン・ソマトメジンC・性線刺激ホルモン・甲状腺刺激ホルモンなどの分泌量を調べます。一方糖尿病がないか、腎臓肝臓の働きを調べるために血液中の糖やタンパク・脂質なども調べます。全身の調子を見るのにも血液検査は役立ちます。

尿検査でも糖尿病や腎臓・肝臓などの病気を発見する尿中タンパク・糖・潜血・白血球・赤血球などの項目を検査します。身長のためとしては、朝一番の尿を採取して成長ホルモンの測定をする場合もあります。

血液検査や尿検査で内臓や骨などの病気が原因であると分かったら、まずはその治療から始める事になります。