出生時に低体重低身長だとそのまま?

「小さく産んで大きく育てる」といわれますが、これは赤ちゃんが大きいのに比べて産道が狭いため、途中でつかえたりすると赤ちゃんが酸欠になってしまう恐れがあるからです。妊婦が太りすぎると難産になるというのも同じ理由です。しかし、赤ちゃんが小さければ難産にならないわけではなく、小さければより良いわけではありません。赤ちゃんが小さく生まれる理由にも起因していますね。

 

赤ちゃんが小さく生まれる原因

赤ちゃんは元々小さいのですが、それでも標準体重や標準身長があります。もちろんご両親が小柄な場合は小柄である事も多く、お母さんの骨盤に合った赤ちゃんが育っていたりもしますね。しかし一方で、もっと大きく生まれるはずであった赤ちゃんが小さく生まれてしまうという原因もあります。

赤ちゃんは妊娠週の40週0日が出産予定日になり、その前後である37週0日から41週6日までが正期産とされていて、正常な出産の時期とされています。つまり、37週未満であると赤ちゃんは充分に育たないまま外界へ出てきてしまうわけです。低体重低身長であることはもちろん、呼吸器系など特に男の子は形成が遅いため一時的に保育器などに入ることもあります。外界に出てきても充分に乳首に吸い付く力が出なくて母乳やミルクが飲めなかったりするので、胎内で育ち続ける赤ちゃんより栄養的にも低くなります。そのため正期産に満たない予測がある場合は、何とか胎内に繋ぎとめる処置や薬を投与したりします。

では、赤ちゃんは胎内に居さえすれば良いのかというと、そうでもありません。赤ちゃんはお母さんと胎盤とへその緒で繋がっていて、酸素や栄養など全てを吸収しています。お母さんの血液にある栄養が元になっているので、お母さんが貧血であるとかだと充分に栄養が行き渡りません。お母さんの体重が増えれば栄養満点なのではなく、鉄分やカルシウムなど赤ちゃんに有効な栄養が必要なのです。それが不足している場合や、もしくは栄養を運ぶ血管などがお母さんの喫煙などで狭くなってしまったりしていると、子供は胎内にいても栄養不良で小さいままになってしまいます。他に、妊娠中毒症や胎盤やへその緒の異常という場合もあります。

 

小さく産んでも追いつけばOK

標準より低体重低身長で産まれた赤ちゃんは、スタートの時点で成長に遅れをとってしまっています。しかし在胎週数が正期産に近くて機能が正常で、先天性の異常などがなければ、若干のトラブルがあってもその後標準に追いつく可能性が大いにあります。赤ちゃんの時に小さくても大きく育つ子供もいれば、大きく生まれたのにその後大柄にはならない赤ちゃんがいるものです。

機能が正常であれば、小さく生まれても元気にミルクを飲み、よく眠ってよく育つものです。が、母乳やミルクの乳首に吸い付く力も弱かったりすると、栄養補給に問題があるだけでなく、お腹は空くのでよく眠れずに泣き続けるという悪循環になります。また、そのまま離乳なども食べが悪いと、そのまま小食へ移行してしまう場合もあります。そうなると、小さく生まれた遅れが取り戻せないということになるのです。

 

もしかして病気が隠れているかもしれない

ただ単に低体重低身長で生まれただけであれば、その後大きく挽回していくチャンスがあります。が、もしかして病気が隠れていて成長や身長の伸びがよくない場合があります。そこで、とりあえずは母子手帳などに載っている成長曲線に身長体重を記入し続けて、健診の際などに医師に相談すると良いでしょう。正常な範囲に近ければ、それはそのまま赤ちゃんの記録になります。成長曲線から離れていく身長の伸びであれば医師から指摘があると思います。改めて低身長をよく把握できる曲線のグラフに記入しなおして、原因や治療の早い機会を待ちます。

出生体重が低くても半年くらいで平均に追いつくことができれば問題ありませんし、身長も2歳くらいまでに追いつけばやはり問題はないでしょう。追いつかない場合は、SGA性低身長症がまず疑われます。