思春期遅発症が原因?(おそい)

< 思春期遅発症>という言葉は普段耳慣れないかと思います。単純に言えば読んで字の如く「思春期が遅くやってくる」ということです。一般的に身長と思春期の関係としては、思春期が早くやってくるほど身長の伸びが止まるのが早くなる、ということです。ですから、その観点でいえば思春期が遅くやってくるのならば、身長が伸びる可能性がある期間が長いということで嬉しいはずなのです。が、そう言い切れないところがあるのが<思春期遅発症>です。

 

思春期遅発症とは?

思春期が体質的に遅れてやってくることで、身体の成熟が遅くなります。思春期の遅れには体質的なものの他に、慢性疾患や女子だと過剰な身体活動が原因であることもあるので、他の要因も考慮したいところです。具体的なところの症状では、男子だと14歳くらいまでに精巣増大がない・恥毛がない。性器の成長開始から完了あたりまで5年以上要しているというところです。一番パッと見で分かりやすいのは恥毛ですよね。女子は加えて乳房の発達が遅いとか、乳房の発達開始から初潮までが5年以上かかってしまっているなどが見られます。女子で一番分かりやすいのは、初潮が遅い事。現代の子供は栄養もよくて早くくる傾向があるので、16歳になっても初潮がみられない場合は要医師相談かもしれません。重度の場合は思春期を誘発する性ホルモン治療もありますので、それによってある程度の思春期を早めながらも身長を伸ばす潜在力を確保するということも考えられます。

 

思春期は遅いほどよいのでは?

人間は思春期を迎えると身長は最終身長へのラストスパートになっています。つまり身長が止まるのはもうすぐということなのです。ということは、思春期がくるのが遅いほど身長のゴールは遠くなるわけですね。「思春期遅発症のどこが低身長に関係あるの?」と思いますよね。

実は思春期遅発症には、成長が遅いということで骨の成長も遅い傾向があります。これは病院で骨年齢を測ってもらうとわかります。思春期が来る前に充分身長を伸ばしていき、思春期でラストスパートを迎えるのが理想ですが、思春期前に充分に骨が成熟しないまま思春期を迎えてしまうという傾向があるのです。

思春期に入ってからの身長の伸びはあまり個人差がありません。ですから、思春期がおとずれる前にどれだけ身長を伸ばすことができるかというのがポイントです。

 

治療を意識するなら

思春期遅発症の治療を意識するならば、身長を測り成長曲線のグラフに記入していくだけでなく、身体の様子もメモしておくとよいでしょう。女子ならば13歳を過ぎても二次性徴がみられない、15歳でも初潮がないというのが基準になります。男子は15歳までに11歳~12歳超の骨の成熟がみられないというのが基準になります。骨成熟は骨年齢ですが、手のレントゲンを撮って標準と比較してみます。他の病的なことも考えられることから、思春期を迎えてもよいような時期に幼児体型であったり、他の子と比べて学年が2~3年くらい違ってみえるようなら早目に踏み切っていきたいところです。