医師と子供と親の信頼関係

正直なところ、親は子供に異常があるなど思いたくもないものです。周囲が言ってくれるように「後から伸びるタイプなのね」という言葉を信じていたい。そこをあえて子供の将来を思って治療への道へ踏み出すのですから、医師と子供と親の信頼三角関係は心身共に重要です。お互いがお互いにフォローし、忍耐強く説明し理解して、確実に投薬していくことが大切です。直ぐに目に見えてグングン伸びていかなくても、周囲も協力して生活環境も気をつけていくことも大事なことですね。

 

成長ホルモン分泌不全という病気の周知

近年では成長ホルモン分泌不全という病気や、背が伸びないという病気があることが知れ渡ってきています。が、残念なことに、まだまだ周知には足りないというところでしょう。運動会などの行事で大勢の子供たちの中にあると、どうしても目立ってしまう身長。悪気はないにしても「あの子、すごい背がちっちゃい!」などという言葉が聞こえてきて、親子共傷つくことがあると思います。我が子にしてみると、病気などの知識のない子供たちの中にあって、ヤジを飛ばされたりすることもあるでしょう。

そこで、学校では保健の先生や担任の先生などには病気を知らせておく事が大切になります。イジメなどの発端になることもあるので防止する意味と、子供に対しての周囲の「背が低いからこれは無理」というような反未来的な発言を防止するためです。時折スポーツなどで「あなたは背が低いからこれは無理」というような発言をしてしまう先生もいますが、これは子供の未来の可能性や、治療の意味や希望を摘んでしまうことになりかねません。

周囲の言葉や治療に対しての意味を子供が疑問に思ってしまった時、そのために子供の精神状態が不安定であったりする場合は、医師も交えて親子で話し合っていく必要があるでしょう。

 

医師と子供と親の信頼関係

医師と子供と親の信頼関係は、低身長の治療においては重要です。親は大抵は低身長の症状や治療について経験がないでしょうし、不安や疑問がたくさんあると思います。子供にしてみると、成長ホルモンの注射を毎日しても、なかなか背が大きくならないという不安や疑問が湧いてきたりもするでしょう。そんな時に、医師を信頼して相談したり質問できたりすることが大切です。

普段の生活の中で「こんな症状がある。これは低身長症だから?」ということや、「こういう生活習慣は正解?間違い?」という疑問や、こんなスポーツをしたら伸びる?ということまで、日常メモ書きをしておいて医師に診察の折に聞いてみるのも良い方法です。特に子供は思春期にさしかかる頃には反抗期ということもあり、毎日の注射に疑問を抱く可能性があります。極端な例だと「この注射のせいで背が伸びないのでは?」というSF的なことまで言い出す子供まで。ここは医師のしっかりした専門知識で落ち着いて説明してもらいましょう。親子共安心する瞬間です。骨のレントゲンの検査で分かる伸び代も見せてもらいながら説明してもらうと、より一層説得力がありますね。

 

将来の疑問も聞いてみよう

成長ホルモン治療が小児慢性特定疾患が終了すると同時に終るとして、その後の子供の成長に関しても不安があると思います。甲状腺ホルモンなどの異常がある場合など、他に疾患がある場合は今後の治療スケジュールを見直していくことです。小児慢性特定疾患が終了するころになると中高生なっている我が子。部活動なども盛んに行っているかもしれません。なかなか病院に足を運ぶことも難しくなっていくので、夏休みなど長い休みの折に検査をしつつ、医師を交えて話し合いましょう。他の疾患の薬が共に要らなくなる可能性もありますが、少しずつ医師の指示で減らしていくという方法のものもあるので、薬関係は勝手に止めてはいけません。