生活の中で努力した良し悪し

低身長の治療で成長ホルモン治療がありますが、本来の成長ホルモンの分泌を促すことも忘れてはいけません。これは治療中治療後に関わらず必要なことです。ところが、親は子供の身長を伸ばそうと一生懸命になるあまりに俗説や<とにかく◯◯すれば>というような盲目的な行動に走ってしまうことも。本当はしっかりとした 知識の元に無駄なく努力していきたいところなのです。

 

伸び伸びと育てよう

乳幼児から食が細かったので、何とか食べさせようと努力を重ねていたものの、どんなにバランスに気をつけても、どんなに美味しそうに食べたくなるように作っても、食べないものは食べませんでした。きっと食が細いから身長が伸びないんだと思うあたりから、保健師さんなどに相談すると<お母さんもっと努力しないと>と言われてしまいました。しかし、やはりどんなに努力しても食べないものは食べない。子供の口に詰め込むようにご飯を食べさせるようにエスカレートしてく自分を客観的に見たときに気がついたのです。<親子してこんなにストレスどっぷりな毎日で、伸びる身長だって伸びないに違いない>。後にストレスは身長の伸びに関係してくると知りましたが、当時は自分でそう気がつくまで全くマニュアル通りの子育てにこだわっていたものです。身長にはかなりマイナスですね。

 

とにかく一食プラスで夜食はNG

食が細くて栄養面が心配だったので、とりあえずオヤツに栄養のあるものをなど考えました。オヤツも一食のうちに数えて、栄養のバランスも加味したのです。しかしもっと食べて欲しいということで、そのうち夜食を用意しだしました。1日3食に+オヤツと夜食で合計5回に分ければ一食に食べられる量が少なくても補えると思ったのです。ところが、成長ホルモン分泌においては夜食はNG。早目に食事をとって、早目に就寝することが基本だったのです。とにかく食べれば良いというわけではないのです。

 

身体を鍛えると背が伸びる?

小児喘息だった子供が少しずつ丈夫になっていくのを見て、この調子で身体を鍛えさえすれば身長に反映されるのではないかと思いました。カルシウムを摂って身体を鍛える、これが骨を伸ばす最善だと思っていたわけです。後に子供は小学校で体操部などにも入部をしましたが、小学校のうちには筋トレはNGだったことを当時知りませんでした。筋肉を鍛える事で早熟になり、早い思春期を呼んでしまうからです。体操選手には小柄な方が多いですが、体操選手として先々頑張るならば回転などしやすい小柄な方が有利です。しかし、身長を伸ばして標準へ近づけようという一番の成長期には望ましくないのかもしれません。小学生のうちには太陽の光を浴びて走り回っているくらいが丁度良かったのかも。

そのかわりに、中高生になったらこれからの大人の身体を作っていくのに鍛錬も必要です。少しぐらい背が低くても、凛とした筋肉に身を包めば見栄えがします。

 

生活を見直す

身長が高くなっても、頭の中身が伴わなくては・・と思う親としては、子供を学習塾に行かせることにしました。子供は学校→部活→家に帰って軽い食事→塾→家に帰って夕食、という日常になっていきました。夏休みや冬休みは夏季冬季講習で1日中塾。それは我が子が特別なスケジュールではなく、更に習い事などもしている子供も周囲にいましたから、今時の子供は本当に忙しいのだなと思いました。

が、低身長から成長ホルモンを投与しはじめ、それを更に生かして成長ホルモン分泌も多くしようという時に、これは逆行していると気がつきました。塾が終って家に帰るのは夜遅く。食欲も失せたまま、塾の宿題と学校の宿題をしてから就寝するのは、成長ホルモン分泌が盛んになる夜10時を超えていました。他の人がこういう生活をしているから我が子もということではなく、成長ホルモン分泌を高めていくには生活の見直しも必要なのです。